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首の疾患について


頸椎と呼ばれる首の背骨は、7つの骨からなります。腰は5つでしたね。腰にヘルニアや狭窄症、椎間関節痛があるのと同じで、首にも、ヘルニアや狭窄症、椎間関節痛なるものがあります。

その他、これも腰と似ていますが、脊髄から出てくる神経の出口が変形で狭くなって、そこで神経が傷つくことによる肩や上肢の痛みもあります。変形性頚椎症という病名が付きます。変形性腰椎症も存在しますが、あまりそういった名称は使いませんね。しかし、首の場合はよく使われます。ヘルニアや狭窄症による痛みと変形性頚椎症による痛みとは、区別がつきにくいです。どちらも神経の支配領域にしびれや痛みを生じます。どちらも存在することもあり、痛みの原因が、どちらがメインがわからないこともあります。

ペインクリニックでの治療法はほぼ一緒です。血流をよくするブロック注射や神経そのものに薬を打つ神経根ブロックなどがあります。

首は常に細い首が重たい頭を支えているせいか、安静が保ちにくく、いったん神経に炎症が起きると、なかなか痛みが取れません。夜も眠れない痛みが続くことも多々あります。ブロック治療をしても十分痛みが取れず、市民病院の整形外科に手術を依頼したこともありますが、まったく相手にされませんでした。

首はとても重要な場所で、足にいく神経もすべてここを通っていきますから、万一、副作用、合併症などが生じた場合、被害が大きくなる可能性があります。例えば、歩けなくなるとか。なので、整形外科医もよっぽどではないと重い腰をあげません。痛くて眠れないくらいでメスを入れる先生は稀です。麻痺と言われるものが起こらない限りは、ほとんど手術はしません。

しかし、安心してください。神経ブロック治療を何度も継続しているうちに、ほとんどの痛みはかなり軽減し注射しなくてもよくなります。

さて、次回からは、一つ一つの疾患別に病気の説明や治療法について述べたいと思います。

松永 美佳子

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