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透視下での腰部硬膜外神経ブロック


硬膜外神経ブロックは、首からおしりまで続く脊髄神経を取り囲む硬膜の、その外側の空間(硬膜外腔)へ薬剤を注入し、神経の興奮を抑え血流を改善させて痛みを和らげる治療法です。

腰に行う腰部硬膜外神経ブロックは、腰からおしり、おへそから下、下半身の病気全般に効果があります。椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、ぎっくり腰、腰椎すべり症、腰椎圧迫骨折、帯状疱疹、慢性腰痛症、坐骨神経痛、閉塞性動脈硬化症などが適応になります。

治療は、背中から針を刺し、背骨の隙間を通して硬膜外腔へ到達させ、局所麻酔薬や抗炎症薬を注入します。治療することで傷んだ神経の周りの血流がよくなり、炎症を治す力が強くなるため、痛みが軽減していきます。

注射は処置室でもできますが、レントゲン室で透視下に行う場合もあります。
透視下では、レントゲン装置で体の内部を透かしながら位置を確認し注射を行うことができます。針先の位置と体の内部構造をリアルタイムで見ながら注射ができるため、注射する場所を細かく設定でき、正確な注射ができます。また、体格が大きかったり、骨が変形している、あるいは背中を丸くできないなど、注射が難しい患者さんの場合でも安全に注射することができます。

腰部脊柱管狭窄症による腰痛で来院された女性は、痛みで歩くこともできなくなり、一人暮らしのため生活もできなくなっていました。そのためアマニカスに入居され、私たちで生活をサポートしながら治療を行いました。治療は腰椎の変形があるため透視下で痛みの位置を確認しながら腰部硬膜外ブロック注射をおこないました。次第に痛みは改善し、今は自宅に戻られて通院での加療を続けています。無理して動かずにいたこと、透視下で正確に治療を行ったことが効果につながったのだと思いますし、痛みが減りまた歩けようになった姿を見ることができると私たちもうれしく思います。
腰部や下肢に痛みやしびれを感じる方はお気軽にご相談ください。

腰部硬膜外神経ブロックは注射後足が痺れたりすることがありますので、車の運転はお控えください。受診時は車以外の交通機関での来院をお願いいたします。

医師 富野 敦稔