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心の防災準備

気に入っていた茶器セット、大切にしていたワイングラス、子どもが小さいころに描いた大胆な柄(笑)の絵皿。粉々に散った「思い出」の欠片を、何重にも新聞紙で包み、結果的に 袋ふたつ分になってしまった不燃ごみ。

地震後初の収集日、収集場は「ワレモノ危険」の貼紙であふれていました・・・

あの規模の大地震が、何の前触れもなく突然「ドスンッ」と音をたてて襲ってきた現実に、改めて、打ち勝てない自然災害への恐怖を感じました。いまだに ひとりでエレベーターに乗ることに躊躇いを感じる小心な私です。 

タイムリーに、クリニックでは先日、防災備品の定期点検が行われ、補充や入替えが完了したところでした。賞味期限ギリギリの保存食に、「この缶詰の出番がなかった、ということは、災害が起きなくて良かった、ということだよね」という、話をしながら。

自分自身、防災に対して関心はあり、備えもしているつもりでした。が、今回の経験で、一番大切な備えが足りていなかったことを痛感。

何より、心の準備不足でした。

実際、ドンッと突き上げた最初の衝撃のあと、大きな揺れと、鳴り響く緊急地震速報と、なだれ落ちる食器の割音に驚きすぎて 頭が真っ白になり、動くことも声をあげることもできなかったのは、自分でも本当に情けなく。(涙)

我家で一番落ち着いていた高校生の息子は、その理由を「多分、避難訓練のおかげ」だと言っていましたが、あまりにも役立たずで無防備だった母を見かね、あとから、

「とりあえず、揺れてるときは 生きてることと ケガしないことが大事だから その場で自分を守って。他のことは、全部落ち着いてから考えて。とにかく テンパったら大事なことを間違う!」

という正しい心得を説いてくれたのでした。

 怖い思いは、いい勉強になりました。

どんなときも落ち着いてものを考え行動できる 心の防災訓練も忘れずに、日々、備えたいと思います。

 qun